100万枚越え3作どまり
☆★☆日本経済新聞2009年12月31日朝刊9面★☆★
2009年に100万枚以上売れたミリオンセラーの音楽CDは3作品にとどまり、過去最低水準となる見通しとなった。
はいさい、めんそ~れ親父です。
記事によるとシングルCDは06年の一作品を最後にミリオンセラーは出ていない。
CD市場全体も縮小していて、08年に3000億円を切って、10年前よりほぼ半減してしまった。
レコード協会の会長さんも「スーパースターが不在」と語り、大ヒットする新譜が出にくくなっている。
プロレス界でも似た話をよく耳にする。
不況になるとどこの業界も似たような状況になってしまうのか。。。
いつものようにインターネットをチェック。
日本レコード協会のホームページを開いてみると、「音楽ソフト種類別生産金額の推移」という欄を発見。
1952年から始まり2008年まで記載されている。
1952年は約22億円で、その後1998年の約6074億円までは、ほぼ右肩上がりで成長を続けていた。
ちなみに生産金額が最高となった1998年のミリオンセラー数は48作品で、翌1999年は40作品のミリオンセラーが出ている。
しかも1999年のうち一つは800万枚を売り上げている。
今の所、日本の音楽産業市場規模が最大になったのはその辺りなのだろう。
約60年の間に様々な記録媒体が登場しては消えていった。
1952年の時点ではレコードのみなのに対し、1971年にカセットテープが登場して爆発的に売り上げが伸びた。
1984年にCDが登場。これは直後の数字の極端な伸びには繋がらないものの(確かにおいらの家もCDプレイヤーを買ったのは出始めてだいぶ経ってから…92年か3年位だったような気がする。)、後を見てみると大きな転換期だったのかな。
そして1998年、6000億円に到達する。
同じ頃日本ではインターネットが登場する。
1995年の阪神大震災の際の活躍で市民権を得た「インターネット」という言葉はその年の流行語大賞トップテンにも選ばれ、どんどん普及していく。
出始めは高額だったインターネットも2000年ころには定額サービスも登場し、通信速度もどんどん加速の一途をたどる。
CD-Rが登場したのもこの頃だっただろうか?
これらの登場によって音楽をコピーすること、ダウンロードすることが今までよりもはるかに簡単になってしまう。
その頃から若者の中で音楽は、「買って聞くもの」ではなく「コピーして聞くもの」という意識も根強くなっていく。
それまで音楽業界にとってプラスとなっていた様々な転換期は、この頃から全て逆風となっている。
もちろんインターネットだけが全ての原因ではないと思うけれど、大きな要因の一つだろう。
そして2000年前後はその年にデビューする歌手数が200前後だったのに対し、2008年は512となっている。
なかなか売れない、稼げないにも関わらず数はどんどん増えていく。
これもプロレス界とも似た状況のように思える。
おいらごときが偉そうなことを言える立場ではないけれど。
一昔前に安室やSPEEDら沖縄出身タレントが大ブレイクした時期があった。
2010年は音楽もプロレスも沖縄発で追い風を吹かせられるのか!?
いや、吹かせよう!!
著作権侵害のコピーCDには
トップロープからの円盤中毒!!
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